歯が汚れやすいワンちゃんと歯が汚れにくいワンちゃんの違いって【犬の健康と食の話】

ワンちゃんの歯が汚れやすい or 汚れにくいの違いって!?

私もずっと気になってましたが〝唾液〟が大きな要因かなと思っています。

布で磨いて〝歯〟そのものは綺麗になっても、歯周ポケットの汚れは歯ブラシでないと奥の汚れまではかき出せません!

白くて綺麗な歯なのに歯周病のワンちゃんがいるのはそのためですが、なにもしなくてもきれいな歯のワンちゃんがいて不思議だったんです。

わが家? 汚れてますよー!

うちの長寿丸は、5歳のときに犬の歯科をメインにされてる動物病院で、説明から麻酔が覚めるまで、ほぼ1日がかりで歯石を取りました。

「よーし!これからは歯磨き頑張るそ!!」

と、毎日は無理でもマメに取り組んでいますが、気がつけばうっすらと色がついてきています。

仲の良い犬友さんによれば、歯石取りするとますます汚れが付きやすくなるとか。

その方のワンちゃんも1年経ったら、汚れが目立ってきたとのこと。

う〜〜ん。

確かに歯医者さんには、「これから歯磨き頑張って!」と言われたけど……。

それで調べてみたんです! 〝唾液〟について。

犬の唾液って、すんごくぬるぬるしてますよね?

これは2種類の分泌液からできてて、1つは糖タンパク質を含む粘液性の分泌液と、もう1つは消化酵素を含んだ分泌液から成り立っています。

その唾液が果たす役割は

①食べたものと混じり合い、噛む+飲み込むのを助けながら、消化酵素をシャワーのように染み込ませる。

②食べ物の残りカスを口の中から洗い流す。

③抗体が含まれているため細菌から歯周組織を守る。

④食べ物によるお口の中のPH度のバランスを取り、口内環境を整える。

これだけの作用があるので〝唾液〟が少なくなる、出ない、出にくいなどのトラブルというか悪化は、〝歯〟そのものにも影響が及びます。

一番大きいのは飲み込みにくくなる〝嚥下困難〟。

これは人間でも、ご年配の方によく聞くケースだなと思いましたが、なんと!!私世代もこの〝唾液〟は出にくくなってきているんです。いわゆる更年期というやつですね。

私も少し自覚があって、食事はもちろんちょっとしたお菓子、例えば小さな焼き菓子なんかでも、水とかお茶がないと〝喉につかえる〟とか〝むせる〟とか、胸を叩くようになるというか……。

そんな場合は〝唾液〟が減少している可能性もあるということです。

昔はつまみ食いしても隠せたのに、今はごくごく水を飲むのでバレちゃうんです。

とまあ、なかなか気づきにくい〝パーツ〟だけど、かなり重要な役割を果たしているんですよね。

とは言っても、唾液量が少ないかどうかなんて、調べなきゃわかんないじゃない!?と思いますよね?

でも、もしかしたら?と気づく方法があるんです。

それがお口のニオイなんですって!

ワンちゃんのお口が、あれ!?こんな匂いだっけ!?と思ったら、唾液があまりでてないのかも……。

犬の歯のトラブルはもう本当に、飼い主にしか発見できないゾーンなので〝歯の汚れ〟もだけど、お口の中もマメにのぞいて匂いにも気をつけてあげましょうね。