犬の持病と食べ物の関係 その1

犬のフードコーディネーターとして、ペット栄養管理士(犬の栄養管理士)として今日は書きますね。

いやもう〜マジで、どん引きするくらい間違った食の知識が氾濫してて驚くことがよくあります。

そして「歳だから病気はしょうがない」とか、「歳をとれば人間だって1つや2つ悪いところがあるしね」なんて言う飼い主さんがいっぱいいるんです……。

でもね1つだけ言いたいんです!!

犬が歳をとったから腎臓や肝臓や膵臓の病気になるのではなくて、病気になる芽は飼い主が作ってることもかなりあるということです。

例えば〝リン〟の多い食事を取り続けると腎臓を悪くする可能性があるので、完全栄養食のドッグフードにササミなどをトッピングしているとリンが過剰になります。

そういった知識が頭の片隅にあっても、「じゃあ毎日あげるのはやめよう」「あげるときはドッグフードを少し減らそう」「煮干しもレバーもリン値が高いから気をつけよう」「ほかにリン値の高い食べ物はなんだろう?」と普段から気をつけてもらえればいいのですが、そうとは限りません。

病気を発症しても療法食を食べないことがきっけけで〝手作り食〟を始める方もいらっしゃいますが、どこかの誰かのわんこごはんを参考にしてしまって、かえって体に悪いことも。

犬の体調が悪くなるのは、大体が肉の過剰摂取なんです!!

それに同じ犬種でも微妙に個体差があります。

そういうことを私はすごくすごく残念に思っているんです。

飼い主さんがもう少し犬の食べるものに興味を持ってくれたら、犬も飼い主もハッピーなのに。

というわけで、私は病気のワンちゃんは専門外ですが、普段から気をつけてほしい、犬に与えてはいけない食材についてお伝えします。

腎臓の数値が悪い&病気がある場合

リンの多い食事が病気を悪化させます。

肉・魚もですがカルシウムの多い食品は要注意です。

市販の肉加工おやつも確認してくださいね。

× 煮干し(おやつ用も)

× 脱脂粉乳

× レバー

× 卵黄

× チーズ

× ゴマ

肝臓の数値が悪い&病気がある場合

肝臓の負担を減らすことが先決ですが、同時に肝機能を改善していけるよう食材選びは大事です。

× レバー

× 煮干し

× 秋鮭

× しらす

× さんま

× マグロ

× 乾物(干し椎茸、高野豆腐など)

他に皮膚と胃腸など消化器系については次の記事をお読みください。

犬の持病と食べ物の関係その 2