犬の持病と食べ物の関係その 2

ペット栄養管理士(犬の栄養管理士)として書きますシリーズその2です。

肝臓と腎臓について書いた前回はこちら!

今回はアレルギーと胃について。

犬の皮膚病は犬種を問わず増えている印象があります。

そりゃあどんなワンちゃんだって虫に刺されたり、なんかの拍子で一時的に痒がったりしますよね。

うちの長寿丸も今朝の散歩から戻ったらカーペットにマズルを擦り付けてました。

でも柴の飼い主さんが集まり、カイカイの話がでると「柴はしかたないよねー」と言う方が必ずいるんです。

すると「うちも」「そうそうー」「気をつけてるけどなかなかねー」「なんでかねー」と盛り上がるのですが、そんな話をしながらも、どなたかが配ってくれたおやつをそのまま自分のワンちゃんに食べさせてたり……。

それなんですよーーー!!!

こういうおやつ、よくありますよね。

カユカユが続いてたら、こういうリンが含まれてるおやつは要注意なんです。

でも〝痒い〟だけしかみないと、肝心のここに気づけない。

なのでね、仲の良い犬友さんからであっても〝断る勇気〟も必要なのです!

いただいたものをその場であげずに持ち帰るってなかなかできないですよね。

犬は欲しがるし……。

なのでもらわない勇気なんです。

私も「今日はいいです〜」って毎回断ります。

というわけで私は病気のワンちゃんは専門外ですが、あげてしまっている方が多いなと思う、犬に与えてはいけない食材についてお伝えします。

ヒフ病&食物アレルギーがある場合

主なアレルゲンとなる食品を与えないのが一番です。

アレルギーとまではいかないけど、カユカユが続くときや、しつこくある箇所を舐め続けたりする時は、原因となる食材を調べたり、おやつなどを与えるのをやめて、人からももらわない。

しつこく続く下痢や軟便がアレルギーからきていることもよくあるので、高タンパク高脂肪の食材に注意します。

× 脂肪含有率の高い肉(牛、豚、ラム、鴨など)

× パンの耳など小麦粉製品

× 牛乳、ヤギ乳

胃腸の不調&消化器系の病気がある場合

刺激のあるものや消化に時間のかかるものは、消化器症状の改善を遅らせて長引かせます。

食物繊維の多いものや脂肪を多く含むものは避けましょう。

×キャベツ(千切りなら?と聞く方がいますが、いかなる形状もこの時期はNGです)

× 野菜全般

× マメ類(納豆、枝豆など)

× 芋類(ジャガイモ、サツマイモ)

× 肉(牛、豚、ラム、鴨)

× 牛乳

× 小麦粉製品(パン、うどんなど)

ところで、常々不思議だなあと思うことに〝ヤギミルク〟があります。

愛用している方多いですよね? 

あれはなんでですか? 

脱脂粉乳タイプを飲ませているのでしょうか?

私は一度も与えたことないんです。

まず入手が簡単ではないのもありますが、与える〝意味〟〝良さ〟がわからない。

食品成分表で確認したらカロリーとか、タンパク成分とか普通の牛乳とほぼ同じだし〝リン値〟は牛乳と同じでした。

ウ〜〜ん、わからん!!

ずっと謎なんです。

だったら豆乳の方が良くない?

というのが私の考えなんです。